sound effect 物語の場景を表すために 作品内で使われている環境音 勇者宅(朝) 夜半を通して鳴く虫の声と目覚め始めた小鳥のさえずり、一日の始まりを知らせる教会の鐘。 勇者宅(夕) 日が落ち、小鳥たちに代わりカラスが夕方の空を台頭し始める。 広場 町民の活気溢れる雰囲気、市場の雑踏と教会から漏れ聴こえる讃美歌。 勇者宅(昼) 活発に飛び交う小鳥たちの鳴き声と、傍を流れる小川のせせらぎ。 勇者宅(夜) 夜の帳が下り、聴こえるのは虫たちの会話のみ。騒がしいような、心地良いような合唱。
tracklist 序章 一介の旅人は、彼の者の言葉を手土産に閑居の戸を叩く。残された者へ、遺した言葉を託すために。 第一章 閑居の中で、沈痛な面持ちのセシリアと相対する。赤く腫れた目蓋は、彼の遺した言葉を聞いた証拠だ。 第二章 冷静を装いながらも生活を送るセシリア。強く、逞しく、聡明な女性……それでも、隠し通せない感情がある。それは……――憎しみだ。 第三章 月の周期の巡りで開催されるマーケットへ二人で赴く。少しでも気分が紛れればとの思いからだ。そこで、小さな少女と出会う。 第四章 セシリアの様子は幾日経っても芳しくない。心が、目がうつろだ。その証拠に、食卓には必要以上の三人分の膳が並ぶ。――『陰膳』 彼女はそう呼んだ。 第五章 虫の声が響く、月光の良く映える夜。セシリアは胸の内を語る。『もう大丈夫だ』と、思いを綴る。 第六章 早朝から明るい口調のセシリア。『立ち直ったのですから、さっさと出て行ってはどうです?』とからかうほどだ。それでも、セシリアの言動には勇者の面影がチラつく。 第七章 『ギョーウン』というゲテモノ食材を御馳走された。なんでも、旅に出かけていた勇者のために手に入れていたものだそうだ。せっかくだから頂こう。なにせ、これは大好物だから。 第八章 枕の匂いを嗅ぐセシリア。突如に生まれた猜疑の目。セシリアは、俺を疑い始めている。――『一介の冒険者』 陳腐な肩書きを崩そうとしている。 第九章 町の少女『カロ』とセシリアが、閑居で密会していた。どうやら、こっそりと手料理を振る舞おうという魂胆のようだ。さて、玄関の戸を開けた先に見えた光景は――? 第十章 キノコの混乱作用に惑わされたセシリア。混乱状態の彼女は勇者の姿を捉えたようで……抑えつけられていた勇者への『想い』が爆発する。 第十一章 セシリアの『想い』は止まることを知らず、混乱した頭のまま慎ましやかに衣類を肌蹴させる。壁に手を当て、腰を突きだす彼女の瞳は酷く潤んでいて―― 第十二章 突然だが、私は風呂が嫌いだ。水浴び程度なら別として、湯船に浸かるのは疲れてならない。セシリアは相変わらずガミガミと面倒な御託を並べている。すべて無視していると、痺れを切らしたのかこんなことを言う。――『私とご一緒なら、入ってくださいますか……?』と。 第十三章 またしても、カロとセシリアが閑居で密会していた。どうやら、セシリアからカロに質問があるようだ。質問の内容は、カロ自身のことではなくて――? 第十四章 私に充てられた部屋は片付いていた。否、片付け『られた』。――満月の夜は近い。最後の楽しみにと、部屋を訪ねたセシリアをベッドへ導く……。 第十五章 セシリアは叫ぶ。『何故』、『突然』、『急過ぎる』――。それでも私は……俺は、ここではないどこかへ帰らないといけない。――セシリア、お前のいない場所へ。 第十六章 夜風が頬を撫でる。袂を分かつように互いの間を流れる冷気が、草木を揺らす。――セシリアの瞳は、俺を見据えていた。勇者ではない、この俺を……いや、『勇者の面影を成す俺』を見つめていた。届くはずのなかった『想い』を伝えようと、面影へ言葉を紡ぐ―― 終章 一介の冒険者が去った閑居には、セシリア一人だけが残る。静寂を揺蕩えた、寂れた住処。勇者を亡くした僧侶は、何を思い、閑居を護り続けるのか。安堵した顔で我が家へ帰ってくる者など、もう誰一人としていないのに。
spec タイトル 勇者だけど、ちょっと旅に出ている間にぽっくり死んでしまったと伝えたらどうなるのか? ~僧侶のばあい~ シリーズ 勇者 シリーズ ジャンル ボイスドラマ 声優 木多野あり / 西乃ころね イラスト ばつ ファイル形式 MP3 対応OS WindowsVista / 7 / 8 / MacOSX 価格 1,296円(税込) ※販売サイトによって異なります 発売予定日 2015年 7月10日